ポータブル電源にはさまざまな出力ポートがあります。ACは一般的によく見るコンセントですが、DCは?USBにも色々タイプがあって、実際にどんなものを繋げることができるの?と迷う方もいるのではないでしょうか?
今回は、それぞれの出力ポートと、どのような電化製品を使うことができるのか、わかりやすく整理してみました。
AC出力とよく使う電化製品
一般的な電化製品はACコンセントを使って電源を確保しています。そして、電化製品はそれぞれに消費電力が違うので、ポータブル電源を選ぶ際には、その容量を事前に確認しておく必要があります。
容量を見るには、「mAh」(ミリアンペア・アワー)と、「Wh」(ワット・アワー)に注目しましょう。
「mAh」は、1時間に流せる「電流」を示しています。対して「Wh」は「Ah」(1Ah=1000mAh)に「V」(電圧)を掛けた数値で、例えば、500Whであれば、消費電力50Wの電化製品を10時間使用できる、という考え方になります。ただ、実際にはポータブル電源の変換効率によって、使える時間が少し短くなります。
ここで、主な電化製品の消費電力を調べてみました。
iPod(充電時) 5W
携帯電話(充電時) 15W
ラジカセ 5W~30W
デジタル一眼レフカメラ(充電時) 6W
コンパクトデジタルカメラ(充電時) 3W~4W
ノートパソコン 50W~120W
Blu-rayプレーヤー・レコーダー 30W~40W
DVDプレーヤー・レコーダー 30W
ポータブルDVDプレーヤー 20W
ポータブルテレビ 2W~20W
ホームシアター 35W~70W
デスクトップパソコン 150W~300W
インクジェットプリンター 10W~60W
無線LANアダプター 6W~15W
IH調理器 3000W
電子レンジ 1300W
オーブントースター 1200W~1350W
炊飯器 350W~1200W
ホットプレート 1300W
ミキサー 120W~200W
電気ポット 700W~1000W
コーヒーメーカー 450W~650W
ワインセラー 70W~100W
冷蔵庫 150W~500W
アイロン 1200W~1400W
洗濯機 500W~900W
掃除機 1000W~1100W
エアコン 45W~2000W
こたつ 600W~800W
扇風機 50W~60W
加湿器 17W~320W
温水洗浄便座 450W~470W
電気毛布 50W~90W
電気スタンド(LED) 4W~10W
電気スタンド(蛍光灯) 20W~24W
電気スタンド(白熱灯) 60W
電動アシスト自転車(充電時) 60W~80W
ドライヤー 600W~1200W
電気シェーバー 10W
例えば地震や台風でしばらく避難生活を余儀なくされた時、家にいても停電が続いた時などは、生活に使う電化製品を動かすのに大きな容量が必要になります。
ポータブル電源のAC出力には、それぞれ最大出力が設定されているので、使いたい電化製品の商品電力に合わせたものを選びましょう。
電流には、AC(交流電流)とDC(直流電流)があります。通常、電化製品は直流(DC)で動くようになっていますが、コンセントから供給されているのは交流(AC)となっています。そのため、ACアダプターが、AC電源をDC電源に変換する役割を果たしてパソコンや電気ポットなどさまざまな電化製品が使えるようになっています。
それでは、DC出力はどのような時に役立つのでしょうか?
DC出力は比較的大きな電力を扱える
DC(直流電流)は一般的に乾電池やバッテリーから流れる電気です。直流電流は、交流電流と違い、消費電力に対する有効電力の割合である力率を考える必要がありません。そのため、同じケーブルで交流より大きな電力を扱えるというメリットもあります。
先ほども述べたように、一般的な電化製品はACアダプタなので、AC出力があれば間に合いますが、最近は車のシガーソケット等から12Vの電圧対応の電化製品もあります。これをポータブル電源でも使うことができるのです。
LED電球
電気毛布
扇風機
テレビ
ポータブルDVDプレーヤー
12Vで使える電気製品の多くは、家庭用のコンセントで使えるようにする為、ACアダプターで電源を供給しています。なので、DC出力で使えるようにするためには、DCプラグを電源コードに接続したものが必要です。
DCプラグにはそれぞれ外径と内径があるのでサイズを確認してから購入しましょう。12Vの電化製品は外径5.5mm×内径2.1mmのサイズが多いようです。
USB出力は様々なタイプがあるので注意
USBで接続するのでまず思い浮かぶのはスマートフォンやタブレットではないでしょうか?ただ、USBでもタイプが分かれています。主なものは以下の7種類です。
USB2.0/3.0/3.1 Type-A.
USB2.0/3.0 Type-B.
USB3.1 Type-C.
mini USB Type-A.
mini USB2.0 Type-B.
Micro USB Type-A.
Micro USB2.0/3.0 Type-B.
それぞれ形状が違うので、自分の使いたいUSBが、ポータブル電源の出力ポートに合っているか、事前によく確認しておく必要があります。
ポータブル電源に備わっている代表的な出力ポートはUSB Type-AとType-Cです。
Type-Aは一般的に見かけるタイプで、パソコンに接続するUSBといえばこれ、といった感じです。形状は約5mm×約12mmの長方形になっています。またType-Aの中で細かくは、USB3.1、3.0、2.0と別れていますが、互換性があるので、ype-Aの端子であればどれも接続することはできます。
Type-Cは、2015年以降のMacBookやスマートフォンなどで使われています。変換ケーブルを用いることで、他のUSBとの互換性を持つこともできます。端子の上下を問わずに挿入できるので、いちいち向きを確認する必要はありません。形状は約 8.4mm×約 2.6mmのコンパクトな長円形です。
また、QC3.0のUSBポートを搭載しているポータブル電源もあり、QC3.0( Quick Charge3.0 )とType-CのUSBポートは急速充電が可能です。すぐにスマートフォンを使いたいけどバッテリー切れ、という時などはとても役に立ちます。通常の充電時間も大幅に短縮できます。
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編集後記
いかがでしたでしょうか?ポータブル電源を選ぶ際は、実際に使う場面をイメージして、どんな電化製品を使うのか、同時に何種類使えると便利か、考えて出力ポートの種類や接続数を確認してみると良いでしょう。また、同時に使う際はどれくらいの電力を使う事になるかも考えて、容量も大きめのものを選ぶことをお薦めします。